親知らず
親知らずとは

抜くべきか、残すべきか。
まずは正しい診断から
親知らずとは、一番奥に生えてくる永久歯(第三大臼歯)のことです。18〜25歳頃に生えてくることが多いですが、個人差があり、30代以降に生えてくる方や、一生生えてこない方もいます。歯ぐきや顎の骨の中に埋まったままになっているケースも少なくありません。
通常の永久歯よりも遅く生えてくるため、お口の中に十分なスペースがなく、斜めや横向きに生えたり、埋まったままになったりすることがあります。生え方によっては汚れが溜まりやすく、むし歯や歯周病、炎症を繰り返す原因になることがあります。
親知らずは、
すべての方が必ず
抜歯しなければならない
ものではありません。

当院では親知らず抜歯のご相談を受ける際、常に次の2点を考えています。
①周りの歯や組織に
害を及ぼさないかどうか
親知らずの生え方によっては、一つ手前の歯との間に食べ物や汚れが詰まりやすくなり、親知らず自身だけでなく他の歯を虫歯や歯周病にしてしまうことがあります。
一度でも親知らずが原因となって問題を抱えた方はもちろん、レントゲン撮影などによって将来的な問題が予測される場合には抜歯をお勧めします。
②解剖学的に安全に抜歯が
可能かどうか
特に下顎の親知らずを抜歯する際には、生えている方向と、下顎の骨の中を通っている神経(下歯槽神経)との位置関係が重要になります。当院では、必ず先にCT撮影によって3次元的・立体的に親知らずの位置や角度、神経との位置関係を把握したうえでご相談します。
大事な神経まで影響を及ぼしそうな場合は、抜歯をせず経過観察としたり、専門機関をご紹介させていただくこともあります。
札幌ゆうたろう歯科クリニックでは、歯科用CTを用いた精密な診査・診断を行い、「抜いた方が良い親知らず」と「残せる親知らず」を丁寧に見極めたうえで治療方針をご提案します。
親知らずの抜歯で
当院が選ばれる理由

歯科用CTによる、
抜くべきかどうかの正確な判断
親知らずの抜歯では、「抜く技術」だけでなく、「抜く必要があるかどうかを正しく判断できること」が何より大切だと考えています。特に下顎の親知らずは、神経(下歯槽神経)との位置関係が重要ですが、これは目で見ただけでも、従来の2次元レントゲン(パノラマ)だけでも正確には分かりません。
当院では歯科用CTを必須の設備と位置づけ、立体的な診査に基づいて安全性を確認したうえで治療方針をご提案しています。
院長による、痛みに配慮した麻酔
「注射の痛みが怖くて歯医者が苦手」という方は少なくありません。当院の院長は麻酔の技術に定評があり、表面麻酔の使用や針を刺す角度・スピードへの配慮など、できるだけ痛みを感じにくい麻酔を徹底しています。
麻酔が効きにくいとされる炎症が強い状態でも、麻酔方法を工夫しながら対応します。抜歯そのものへの不安に加えて「注射が怖い」という方も、安心してご相談ください。
無理に抜歯をすすめない
すべての親知らずを抜くべきとは考えていません。正常な位置に生えていて、噛み合わせに参加し、清掃も行き届いている親知らずであれば、抜歯をせず経過観察という選択肢もご提案します。
抜歯のメリット・デメリットを丁寧にご説明したうえで、患者さまと一緒に方針を決めていきます。
親知らずを放置すると
どうなる?

むし歯になりやすい
歯ブラシが届きにくいため、親知らずだけでなく隣の歯までむし歯になることがあります。
歯ぐきの腫れや痛みを繰り返す
細菌が繁殖すると歯ぐきに炎症が起こり、腫れや痛みを繰り返すことがあります。
歯周病が進行する
親知らずの周囲は歯周病が進行しやすく、隣の歯にも影響を及ぼすことがあります。
口臭の原因になる
汚れや細菌が蓄積すると、口臭の原因となることがあります。
歯並びや噛み合わせに
影響することがある
生え方によっては歯列や噛み合わせに影響を及ぼす可能性があります。
抜歯が難しくなることがある
年齢とともに骨が硬くなり、回復に時間がかかることがあります。
症状がないままむし歯や歯周病が
進行することがある
自覚症状が少なく、気付いたときには隣の歯まで影響していることがあります。
抜歯の
メリット・デメリット

メリット
- 歯ブラシが奥まで届きやすくなり、
むし歯や歯周病のリスクを減らせる - 磨き残しが減り、
口臭の改善が期待できる - 隣の歯や歯並びへの悪影響を防げる
- 痛みや腫れを繰り返す原因を
取り除ける
デメリット
- 抜歯後、数日間腫れることがある
- 抜歯した穴に食べ物が
詰まりやすい時期がある
(1ヵ月程度で塞がっていきます) - 生え方によっては、麻痺などの
リスクがまれに生じることがある
親知らずを抜くかどうかは、歯や口の状態によって異なります。まずは検査と診断を受けたうえで、メリット・デメリットを踏まえて判断することをおすすめします。
親知らずと歯並び

以前は「親知らずが前の歯を押して歯並びが悪くなる」と考えられていました。現在では、親知らずだけが歯並びを悪くする原因とは言い切れないことが分かっています。歯並びは加齢や噛み合わせ、舌や唇の力など、さまざまな要因が関係しています。
ただし、横向きに生えている親知らずが隣の歯を圧迫していたり、汚れが溜まりやすくなっていたりする場合には、抜歯を検討することがあります。
矯正治療では、親知らずの位置や向きを事前に確認します。親知らずが歯の移動を妨げる可能性がある場合や、将来的に後戻りの一因となることが考えられる場合には、抜歯をご提案することがあります。すべての方が抜歯の対象になるわけではなく、矯正計画やお口全体の状態を踏まえて判断します。
親知らずの痛みの
原因と症状

親知らずが痛む原因は、生えていること自体ではなく、その周囲で炎症や感染が起こることがほとんどです。特に半分だけ生えている親知らずは歯ぐきとの間に汚れが入り込みやすく、細菌が増殖して炎症を起こしやすくなります。
また、親知らずが隣の歯を押していたり、むし歯になったりすることで痛みが生じることもあります。
抜歯をお勧めする
ケース・必ずしも
抜歯しなくて良いケース

抜歯をお勧めするケース
- 繰り返し腫れや痛みがある
- 親知らずがむし歯になっている
- 隣の歯に悪影響を及ぼしている
- 歯周病が進行している
- 矯正治療の妨げになる
- 将来的にトラブルが起こる
可能性が高い
必ずしも抜歯しなくて
良いケース
- まっすぐ正常に生えている
- 噛み合わせに参加している
- 清掃が十分できている
- むし歯や歯周病がない
- 将来的なリスクが低い
なお、正常に機能している親知らずは、将来的に入れ歯やブリッジの土台、あるいは他の部位を失った際の移植歯として活用できる可能性もあります。すぐに抜歯を選択するのではなく、残す価値も含めて検討することが大切です。
抜歯すべき最適な時期
親知らずは、症状が出てからではなく、トラブルが起こる前に相談することをおすすめします。特に20代前後は骨が比較的やわらかく、傷の治りも良いため、抜歯後の回復がスムーズな傾向があります。
一方で、年齢を重ねると骨が硬くなり、全身疾患や服用中のお薬などを考慮する必要がある場合もあります。ただし、年齢だけで判断することはできません。現在の症状や生え方、将来的なリスクを総合的に判断し、最適なタイミングをご提案します。
抜歯の難易度について
まっすぐに生えている場合
| 抜歯の難易度 | 比較的低い |
| 抜歯にかかる時間 | 5~20分程度 |
| 抜歯の費用 | 約2,000~5,000円程度 |
※検査・レントゲン・お薬代は別途
歯ぐきの上までしっかり生えている場合は、比較的短時間で抜歯できることが多くなります。

横向きに生えている場合
| 抜歯の難易度 | 中程度~高い |
| 抜歯にかかる時間 | 20~60分程度 |
| 抜歯の費用 | 約4,000~8,000円程度 |
※検査・レントゲン・お薬代は別途
歯ぐきを開いたり、歯を分割して取り出したりする処置が必要になることがあります。

埋まっている場合
| 抜歯の難易度 | 高い |
| 抜歯にかかる時間 | 30~90分程度 |
| 抜歯の費用 | 約5,000~10,000円程度 |
※検査・レントゲン・お薬代は別途
神経との距離を十分に確認しながら慎重に治療を進めます。

抜歯後の注意点
抜歯後は、傷口を安定させるためにいくつか注意していただきたいことがあります。当日は強いうがいを避け、飲酒や激しい運動、長時間の入浴は控えましょう。また、処方されたお薬は指示どおり服用してください。
腫れや軽い痛みは数日間みられることがありますが、多くは時間の経過とともに改善します。
一方で、出血が止まらない、痛みが日に日に強くなる、高熱が続くなどの症状がある場合は、早めに歯科医院へご連絡ください。
親知らずを抜歯する際の
流れ
応急処置
痛みが強い時は麻酔が効きにくいため、飲み薬を処方して、応急的に痛みを軽減させます。

CT
親知らずの生えている方向や、神経との位置関係を確認して、本当に抜くべきかどうか、口腔外科など専門機関へ紹介すべきかどうかを診断します。

カウンセリング
CTから得られること、患者さんの要望をもとに今後の方針を丁寧にカウンセリングします

抜歯
術前の麻酔、術後のご説明を含め、30分程度お時間をいただきます。

消毒、抜糸
術後のフォローをします。

メインテナンス
治療後の安定した状態を保つために定期的なメインテナンスを行います。

よくある質問

どんな時、親知らずが
痛くなりますか?
A. 親知らずの周囲に細菌がたまり、歯ぐきに炎症が起こることで痛みが生じることがあります。また、むし歯や歯周病、隣の歯への影響が原因となる場合もあります。
親知らずはなぜきちんと
生えないのですか?
A. 親知らずは最後に生えてくる永久歯のため、お口の中のスペースが不足していることがあります。その結果、斜めや横向きに生えたり、歯ぐきや骨の中に埋まったままになったりすることがあります。
親知らずがまた生えることは
ありますか?
A. 一度抜歯した親知らずが再び生えてくることはありません。ただし、歯ぐきや骨の中に別の親知らずが残っていた場合には、後から確認されることがあります。
抜かないで治す方法はありますか?
A. 症状がなく、正常に生えていて清掃もしやすい親知らずは、抜歯をせず経過観察できる場合があります。一方で、炎症を繰り返す場合や周囲の歯に悪影響を及ぼしている場合は、抜歯をおすすめすることがあります。
麻酔の注射は痛いですか?
A. 当院の院長は麻酔の技術に定評があり、表面麻酔の使用や針を刺す角度・スピードなど、できるだけ痛みを感じにくい麻酔を徹底しています。注射が苦手な方も、まずはご相談ください。
親知らずの抜歯前の注意点は?
A. 体調を整えて来院していただくことが大切です。また、服用中のお薬や持病がある方は事前にお知らせください。当日は食事を済ませてから来院していただくと安心です。
親知らずの抜歯は大体どのくらいの
時間で可能ですか?
A. まっすぐ生えている親知らずであれば5分程度で終わることが多いです。横向きや埋まっている親知らずでは30分程度かかることがあります。
※診査や麻酔の時間は含まれていません。
親知らずの抜歯はいくら
かかりますか?
A. 親知らずの抜歯は、多くの場合保険診療で受けていただけます。費用は生え方や処置内容によって異なりますが、一般的には数千円程度が目安です。
初診料やレントゲン・CT撮影、お薬代などは別途必要になる場合があります。
抜歯できず途中で中止されることは
ありますか?
A. 非常にまれですが、安全面を考慮して処置を中断する場合があります。
例えば、神経との位置関係が想定以上に近い場合や、患者さんの体調に変化があった場合などです。その際は状況をご説明し、適切な対応をご提案します。
親知らずが虫歯になると抜歯は
難しいですか?
A. むし歯によって歯が大きく欠けている場合は、通常より慎重な処置が必要になることがあります。しかし、必ずしも抜歯が難しくなるわけではありません。生え方や歯の状態を確認しながら治療を進めます。
親知らずを抜くと小顔になりますか?
A. 親知らずを抜歯したことで顔が小さくなるという医学的な根拠はありません。抜歯後に腫れが引くことでフェイスラインがすっきり見える場合はありますが、小顔効果を目的とした治療ではありません。
